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ごめん、やっぱ忘れたかも
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 私は彼女が死んで嬉しいのだ。
 彼女が太陽の光なら私はその影で、彼女が朝なら私は夜。彼女が手に入れられるものの中で私に手に入れられないものは、沢山あった。
 姿形は同じなのに。持っているモノも同じなのに。彼女だけがすべてを持って行ってしまう。私の手に届かないところに行ってしまう。

 私たちは二人で一つなのに。

 私たちは二人で一つじゃなかったの?

 そう、だから。


 ダカラ私ハ唯一ノ半身デアル姉ヲコノ手デ殺シタ。



 それはあまりにもあっさりと事が運んだ。

「風が気持ちいいわね」

 彼女は何も疑うことはなく、学校の屋上の上にやってきた。屋上の柵にもたれて昔話をして、そして、彼女が私に背を向けた一瞬を私は見逃さない。奈落の底へと落ちる彼女の顔はなかなか思い出せない。驚いていたのだろうか、それとも・・・・・

 姉が嫌いなのかといわれれば、そうではない。むしろ敬愛していたし、自慢の姉だった。
けれどそれと同時に、私は・・・・・・

1.私は彼女が羨ましかった。

2.私は彼女が憎かった。
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為人:学生で眼鏡で所謂KYのくせに心はソーダ硝子

でもめげない…多分

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