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ごめん、やっぱ忘れたかも
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7.
「本当に眠れるんだろうな?」

 川野の目を見つめる。

「分からないわ。ただ色々と試した中で、まだ一度も試してない選択肢ではあるわね」

「・・・そうか」

「どうする?いやならそこで黙って見とくかさっさと家に帰ってまた同じ一日を繰り返せばいいと思うわ」

 人がぐちゃぐちゃにつぶれる瞬間なんて見たくもないでしょう?

「いや、それはそうだけど・・・」

 
「そろそろね・・・」

 時計を確認して川野は歩道へと向き直る。

「それじゃあ、私はいつだってこの道を進むけれど、もしかしたら他に方法があるかもしれないわ。次の私によろしくね」

 そういって川野が歩道に身を投げた瞬間、乗用車が角を曲がって侵入してきた。

 そうか、川野や俺は、あれに轢かれて死んじまうんだな。

 無意識のうちに手が伸びていた。

 川野の目の前を、何事もなかったように乗用車が通り過ぎる。


「・・・・・・なんで止めたの?」

「なんつうかさあ」

 羽山は頭をかきながら言葉を探す。

「俺ってその事実今知ったわけだし?」

そう言って、歩道に立たせて羽山は言う。

「なんで俺とお前が一緒に死んだっていっても何で学校さぼっていっしょにいたのかも知らんし」

「そういうわけでだな、俺はまだまだ色々と試してないんだよ。それでこのループ?から抜け出す方法を一緒に考えてみようかと思うだけど・・・」

「・・・・・・無理だと思うけど」

「まあまあ、三人寄れば文殊の知恵っていうじゃない?二人だけど。まだなにかやってないことってあるかもよ?」

 じっと睨みあう。二人の合間を蝉の鳴き声だけが通過していく。

「前から思ってたけど。羽山君の、そういう楽観的なところ、私すごく嫌いなのよ」

「ぐっ、・・・・・・ごめん」

 ふぅ、とため息をついて、

「1年よ」

「え?」

「1年!今から1年二人で力を合わせる、それでも駄目だったら今度こそ一緒にもういちど死ぬと、約束しなさい」

「・・・・・・わかった」

 交渉成立ね。そうしてようやく川野はひとまずの所、納得したのだった。

「さて、それじゃ、今から学校行きますか」

「え?なんでそうなるの?」

「このまま家に帰ってもどうせ明日なんて来ないわよ。さっさと抜け出すために何か案がないか考えておきなさい。明日からはまた、手当たり次第にやっていくわよ」

 作戦会議するわよ。

 そう言ってさっさと川野は歩き出す。

「・・・・・・やれやれ」

 夕焼けを背に颯爽と歩いていく彼女に追いつくため、羽山は駆け出した。

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