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ごめん、やっぱ忘れたかも
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  クリスマスイブ。世間が浮き足立つこの日に四月一日と八月一日は街中でデートをしていた。これといってプランも立てずに街中をぶらぶらと見て回るだけのデート。その到る所で赤い服に身を包んだ人たちが儲けを上げようと躍起になっている。
「ちょっと疲れたわね」
「うーん、なんか落ち着ける所ってないかなぁ」
 いろいろと街中を練り歩いていたので、八月一日にも疲れがたまっていた。そういう四月一日だって基本的に人ごみがあまり好きではない。
「ちょっと静かになれるところを探そうか」
「うん」
 繁華街から離れる途中で、路地裏に古ぼけた建物が見えた。
「ん?」
 そこの看板には『Lost theater』と書かれている。古ぼけていて誰も気がつかないのだろうか?
「こんなところにこんな建物あったっけ?」
 ネット検索でも引っかからないような感じがする。
「映画館みたいだけど、人少なそうだし。ここにしよっか」
「そうね。何か面白そうなものが上映してるかしら?」
 階段を登ると、古びた大きなドアがあった。それを開いてエントランスへと入る。右手の窓口には老人が座っている。どうやら眠っているようだが、その体全体からは、どことなく疲れが漂っているようだった。
「あのう、すみません」
「……」
 よほど人が来ないのだろうか、老人の眠りは少し深いみたいだ。
「すみません!」
「…ん、ああ、いらっしゃい」
 ふごふごと、老人は目を覚まし、おそらく久しぶりであろう客を目の前にする。
「ここで映画って見れますか?」
「はいはい、見れますよ」
 言って老人は四月一日と八月一日の後ろを指差す。そこには複数の入り口とその各入り口の上に上映されている映画のポスターらしきものが貼ってあった。
「ただ今上映されているのはあの作品ですね」
 その作品のそのどれもが、通常の映画館で上映されているような有名なものではないようだ。B級映画か何かの専門の映画館なのかもしれない。
「代金はどれも1000円だよ。大人子ども関係なく一律1000円。だからここでお金を払って、あとは見たいもののところを進んでください。ああ、あと飲食物はここでしか売ってないから、必要ならそこのメニューから選んでくださいな」
 四月一日は、入場料二人分と、飲み物と軽い食べ物を注文した。
「それではどうぞごゆっくりとお楽しみください」
 そう言って、老人は再びこくりこくりと眠り始めた。

 映画館の入り口で立ち止まって、四月一日と八月一日は上映されている映画のポスターを眺めてみた。

「どれを見ようか?」

1.promise

2.at midnight

3.message

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